人を動かす強い文章を書くためには

人を動かす文章、というのは、理解させるのみならず、共感させたり行動を引き起こしたりするような文章を指します。動かすための要因はいくつもあるのでしょうが、その一つとしてメッセージの強さ、というものがあります。今回はそんなことをば。

基本的には強いメッセージは強い気持ちから生まれる、と思ってください。強い気持ち、というのは、書く対象に対する信念と読み手からの批判を恐れない心です。そうやって、核心をもって書いた文章には強さが生れます。逆に、書く内容について疑念があったり、批判を恐れたりする(言いにくいことを言ったり書いたりしようする場合ですね)と、文章が弱くなる。文章が強いほうが内容が伝わりやすく、弱くなると伝わりにくく動かしにくくなります。

文章が弱い、つまり弱い気持ちで書いていると、論旨が不明瞭になりやすい。例えば、自然と言い訳や補足説明が多くなり文章がいたずらに長くなりすぎたり、つい、結論を率直にかけなくてぼんやりした感じになってしまったりもします。強い気持ちで書いているとそういう文章に言い訳や曖昧さを残す要因がなくなり、論旨が明確になり、わかりやすくなる、ということがあります。

強い主張はその強さゆえに、批判する人も生む反面、支持をする人も作ります。その文章にある考えに指示をする人は、その文章に動かされやすくなります。逆に、八方美人的な文章を書いてしまうと、反対をする人もいない反面、強い共感や指示を示す人もいなくなり、人は動かない、、という結果になるでしょう。

テクニック的な所でいうと、「思う」、「考える」という言葉を語尾に置くと文章としては弱くなります。なので、言い切ったほうがいい、ということもあるでしょう。後、ブログやなんかだと、匿名でいうより実名のほうが書く文章が強くなります。匿名空間という安全地帯で書いているのか、あえて実名で勝負するかで与える印象は変わります。ただ、これも、強い気持ちがないと、語尾も丸くなりがちで、また、実名を出すのも怖くてだせない、ということになるので、そこには強い気持ちというものが必要です。

ということで、強い文章を書くためには強い気持ちを持つことが大切になります。そこが持てない場合は、自然と文章が弱くなるので、その観点から余計な文章がはいっていないか、言い訳めいたことを書いていないか、結論が曖昧ではないか、という点を注意しながら文章をまとめる必要があります。もちろん、強い文章は時として人を傷つけることもあるので、それには気を付けることが必要で、時として文章をあえて弱めるという配慮がいるときもあるでしょう。

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