なぜ、職場からの帰宅が遅くなってしまうのか、に対する一考察

最近は、働き方改革、や、プレミアムフライデーということもあり、残業せず早く帰ろう、という、状況になっています。個人的には、好ましい流れだと思います。実は、この早く帰ろう、案外と従業員側にも阻害要因があるものです。それについて、考えてみます。

まずは、緊張感/切迫感を嫌う、というのがあります。時間制約があると、効率があがる、というのは事実ですが、その反面、「仕事が終わらないではないか。」という、不安を持ってしまいます。その不安こそが、効率的な業務に導いたりするのですが、つい、その不安を回避してしまう、ということもあるでしょう。そういう場合は、余裕をもって仕事をするようにするのですが、その余裕を持ってしまうがゆえに仕事の速度が遅くなってしまうと。

また、周囲が帰らないと、帰りにくく感じてしまう。特に、上司が遅くまでいて、さらに、部下が帰ろうとすると嫌そうな顔をしたりする、こういう場合は、如実に帰りにくくなります。そうでなくても、周りが残業していると、妙に帰りにくく、なんだかダラダラと仕事をしてしまう、ということもちょいちょいあるでしょう。これは、職場の空気感も大きく、残業をしている人がいても、さっさと帰る人が多い、という職場もあったりします。

それと、成果が上がらない人は労働時間でアピールするようにします。これは、仕事に慣れないうちの新入社員もそういう傾向があります。成果があがらないと、つい、遅くまで仕事をして、そのことにより自分の仕事は大変だよ、アピールというのをしてしまいがちです。もしくは、早く帰ると責められそうで、なかなか、早く帰れないと。でも、そういう場合、上の人は結構シビアに見ていて、例えば、「あの人は遅くまでいるけど、なにをやっているかわからない。」という、評価をしていたりします。であれば、とっとと帰ってしまったほうが、いい、ということになるでしょう。

残業に向かってしまう心理、これは、人の心に根差すものなので、修正するのも難しい、という面があります。また、その人の特有の考えや傾向というより、組織文化であったりする場合もあるでしょう。なので、そういったことを一つ一つつぶしていく、のが、少しでも早く帰るためのコツなのかなー、と。

ビジネス