業績状況が悪化した場合、もしくは、そうでなかったとしても、財務内容を見直す、ということあるでしょう。その場合、収益に目を向けるか費用に目を向けるかがあります。ここでは、どちらがいいか考えてみます。
即効性を求めるなら、費用のほうからというのが一つの順序です。収益は増やそうとしても、思ったように増えないことが多いのです。広告をうったからすぐ増えるか、というと必ずしもそうはならないですよね。それと比べると、費用は会社側の意思決定で下げることが多く、効果は得やすいです。
とはいえ、どの程度まで費用を下げるべきか。それは、会社の置かれている状況より変わってきます。資金繰りがやばい、とか、倒産寸前、ということだったら、聖域なき費用削減、となるはずです。逆に、そこまで状況がなければ、明らかに無駄とか、不必要なとことから手を付けています。案外、過去からの流れで今となっては必要ない費用というのも、結構あったりしますので。
逆に、人件費に手を付けるのは、相当程度危機が高まった時、となります。本当に、つぶれるかどうかの瀬戸際であれば止むをえないですが、そうでない場合は、みだりに下げるとモチベーションが低下し、生産性が落ちてしまう可能性があります。
じゃあ、費用だけ下げればいいか、、というと、必ずしもそうではありません。収益を増やすような取り組みもしていく必要があるでしょう。そうでないとじり貧になってしまいますからね。とはいえ、収益は即効性のあるのもありますが、それとともに、少しずつ種まきをしていく必要があり、また、種も全てが実るとは限らない、という点を留意する必要があるでしょう。
なので、財務内容の見直しをする場合は、まずは、費用のほうから見直し、それが一段落してから収益のほうを伸ばしにかかる、ということが必要かと思います。