組織の問題行動、困りますよね。ですが、問題行動とマネジメントが思っているその背景に実は真因が隠れていることがあります。今回はそんなことをば。
例えば、会社の方針に従わない、従業員の人がいます。やっぱり、経営者をしている人というのは、そういう人がいると困るのです。特に、その人が日常業務はきちんとしているので、問題にしにくいのですが、会社の秩序を壊すことになるし、あまりいい気分はしないものです。
ですが、問題となっている行動について、少し深堀していくと別のことが見えてくるかもしれません。例えば、会社の方針と言っているけど、役員の間で齟齬がある、ということあります。あと、従業員の業務によって方針に対応しやすい人と、どうでない人、というのがあるかもしれません。特に、会社の方針だと、自分の仕事がなくなったり、やりにくくなったり、すると、表立って従うことはできない、ということもあります。
どう対応するか、というと、症状も真因も同時並行的に対応する必要があります。短期的には症状を抑える必要はあります。やっぱり、症状をほったらかすと組織そのものに悪影響を与えることになるからです。この例の場合であれば、会社の方針に従わない従業員に対して説教をしたり意見を聞いたりして、問題行動をしないようにします。
ですが、長期的には真因の方を解消することが必要です。例えば、役員間の齟齬を解消する、とか、方針の趣旨や意図を説明する、不利な扱いになる人の役割分担を見直す、ということ。こうやって根本的な問題の解決をする、ということは大切です。ですが、真因を修正するのはなかなか時間がかかるので、短期的には症状を解消しつつ、長期的には真因を取り除いていく、ということが必要になるでしょう。