公認会計士試験に受かった後職務経験を積む上で躓くところとは

公認会計士というキャリアを選んだ場合において、合格後にその職に就き実務経験を積むということがあります。そこで、どうしても躓いてしまうことがあったりもするので、今回はそんなことを綴ってみます。

公認会計士の場合、多くの人が試験に受かってから、監査法人等会計事務所に就職し、実務経験を積むことが多いかと思います。で、合格後の高揚した気分で就職し、実務を開始すると思います。

ただ、ここでスムーズに実務に入れる人と、躓いてしまう人がでてきてしまいます。躓く人は、なかなか、仕事上でも成果を出せず、法人内での評価が下がってしまったりして、結構、しんどい状況になってしまいます。折角、公認会計士試験に受かったのに~、と切なくなってしまう、ということありますよね。

では、どこで躓くのか。職務上の知識、ということはないはずです。試験勉強を通じて、基礎となる知識をすでに習得しています。もちろん、実務についたうえで必要となる知識もあるのですが、それを習得することはそれほど苦ではないと思います。

むしろ、躓きの原因はコミュニケーションにあることが多いです。公認会計士試験、であるため、ひたすら勉強することがもとめられます。勉強する、という行為は、基本的に他者とのコミュニケーションを必要とせず、自分の中で自己完結する行為です。なので、試験勉強をしている限りにおいては、コミュニケーション能力はさほど必要とされず、その部分は磨かれないことになります。

ですが実務につくとそういうわけにはいきません。特に、監査業務の中でフィールドワークにでかけるとクライアントの担当者との折衝が必要となります。当然、上司や先輩との関係においてもコミュニケーションが必要となります。もともと、コミュニケーション能力がそれほど必要とされない状況から、必要となる状況に追い込まれるわけなので辛いことになってしまう、ということもあるでしょう。

まあ、前職があったりするとなんとかなるのですが、特に学生から試験勉強をしそこから就職となると、特に状況は深刻になります。

では、どうするか、というと、結局のところベストを尽くし前に進めれば、なんとかなる、というところでしょう。真面目に仕事に取り組んでいれば、ある程度は自然にコミュニケーション能力もついてくるものなので、そこでなんとかできるはずです。

もし、可能であれば、就職するちょっと前や、就職してからコミュニケーション能力を高めるようなことをしてもいいかもしれません。

それより大切なことは、通過儀礼ととらえて、必要以上に落ち込んだり自分の能力を疑ったりしないほうがいい、ということではないでしょうか。就職して、躓くのはあたかも天狗の鼻がへし折られるという痛みがありますが、そこは我慢我慢。

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