後継者となる人が持っておきたい資質とは

創業者、と、後継者、それぞれ持っているべき資質は異なります。ここでは、後継者について、どのような資質を持っていくか、考えてみました。

まずは、現状不満足力。これは、ビジョンと現状の差、業界・同業他社の動向、時代の流れ・流行り廃り、前職との環境の差等等。色々あるでしょう。これがないと、現状に流されてしまうだけで、その組織には進歩が生まれません。もちろん、業界や産業として安定していて、昔と同じままでいい、ということであればそのままでもいいのでしょうが、流石に今の世の中、そんな牧歌的な会社があるわけはないでしょう。そのままだと、ガラパゴス化してしまう、ということもあります。

その次は、バランス力。現状不満力、後継で入ってきた人であれば、欠けることはないのでは、、と思います。特に、外から入ってくれば中の世界の不合理さ、というものは目につくものです。とはいえ、その組織の環境、考え方、人間関係、というものも尊重する必要があります。現状不満力に突き動かされると、周りがついていくことができず、結局、構成員が出ていくか、自分が追い出されるかどちらかになります。なので、自分の考えと周囲の状況をうまくバランスさせる、ということが大切になるでしょう。

それと、組織の不足を補う力。完璧な組織、というものはなく、組織としての能力にばらつきがあります。そのばらつきをうまく補正する、というのは、後継者の腕の見せ所で、そこがうまくいくと組織の力が上がり、尊敬も得やすくなります。具体的には、職人集団で営業がからっきし、というところあれば、営業やマーケティング力の向上を、逆に営業や事業はいけるけど、管理がダメダメなら、業務プロセスを整備する、というところでしょう。

最後はやはり努力です。組織に入り、そこの構成員と同じことをしていたら、そこには追いつけません。やっぱり、仕事なり勉強なりで周りの人よりは努力しないと、そこを追い抜き上に行くことは難しいでしょう。

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