節約が好きな人、世の中では結構あるべき人、と捉えられています。それはそうなのですが、節約が好きな人にはその人特有のハマりやすい罠があります。今回はそんなことをば。
節約あるある、といったところですが、細かい穴に目がいきすぎて、実は大きな穴が空いていることがある、ということです。例えば、昼食の予算を五百円にする、こまめに電気を消す、両面コピーにする、というように微に入り細に入り節約しようとします。ですが、ふと気づくと使ってもいない会費やサブスクを払っていたり、高額なセミナーやコンサルを受けていたり、旅行でパーっと使っていたりと、細かい節約の効果を打ち消すような、支払いがあったりします。こういった大きな穴があると細かい節約の効果が一気に消えてしまいます。
逆説的なのですが、目の前のお金をケチってかえって損をする、ということもあるでしょう。あくまでも費用対効果を考えることが大切で、大きな支払いがあってもそれを上回るメリットがあれば、それをした方がいい、と言えます。高額なセミナーやコンサルであっても、得られる成果が大きければ、どんどん使ってもいいのです。ただ、目の前のお金は明確に把握できますが、効果の方は分かりにくかったり、効果が得られるのが先すぎるということがあると、判断が難しかったりします。節約家なほど、費用の方に目を取られやすいので注意したいところです。
手段が目的化しやすいのも節約家の落とし穴です。節約の目的はお金を貯めて、より自分の目的に合ったことにお金を使うことです。つまり、本来であれば、必要な備えをしつつ、でも、使うためにお金を稼いで貯めている、というわけです。ですが、節約家の場合、往々にして、節約することが目的となってしまい、使うのに不安を覚えたりして、結局、使えずに時を過ごしてしまう、ということもあります。
節約家がハマりやすい罠を考えてみました。節約をするには、全体を捉え特に大きな穴が開いていないことを確認する、費用対効果を検討する、節約の目的を考える、ということが大切です。