塩尻紀行~大門町ほっつき歩きの記

松本に住んでいると近くて遠い(物理的には近いが距離的には遠い)のが塩尻。ぼくもかつてはそう思っていた時期もありましたが、最近は色々とかかわることが多くなっています。今回はそんなことをば。

まず、この景色を見てください。塩尻のメインストリート、土曜日の昼なのに閑散としていることこのうえなし….。ちなみに「加藤の鯉」とは、鯉にかぎらず、お惣菜や鶏肉を売っているお店です。もちろん、鯉のうま煮とかもあるでよ。

さらに、駅前。この日は割と気温が高めなのでしたが、この写真を見ると寒々としてきますよね。

こういった写真を見ると、松本に住む方なら特に「あずさ、塩尻に止まらなくていいんじゃね?」とつい、言いたくなりますよね。ちょっと待ってください。よくよく目を凝らすと面白いところも結構あるのです。

まずは、スナバ。そう、シビックイノベーションプラザという謎の施設です。一見、コワーキングスペースのようですが、必ずしもそうとは限らない、、らしい。スタッフやメンバーの方々も一くせもふたクセもある方々ばかりで、中信地区の梁山泊といっても過言ではないと思います(やっぱ、言い過ぎかな)。ですが、実に怪しくも面白く居心地のいい空間で、ぼくもメンバーとして在籍しています。

最近できた、ROASTAR。裏側にコインランドリーがあるというカフェです。確かに、コインランドリーを回している間は手持ち無沙汰になるので、そこにカフェがあると時間つぶしにいいですよね。あと、このカフェ、外観も内装もこじゃれていて、中にいると、ついて表参道にいるのでは、と、つい誤解しそうになります(言い過ぎ?)。

食べ物屋さんも、軒数はあまり多くないものの、グッとくるものが多々あります。ぼくが一人だとよく寄る担々麺が有名な無奏天生、塩尻野菜を使ったフレンチのラメゾングルマンディーズ、仲間内だとよくいくたことハイボール、等々。

ちなみに、この日立ち寄ったのが、塩サバダイニングcava。塩サバ焼きは残念ながら売り切れでしたので、豚肉の生姜焼きを食してきました。これはこれでおいしかったですが、次はサバを食べたいですね。

あとは、この通りには八百屋があります。八百屋、地方では絶滅危惧種で松本にもほとんどありません。渋い。時の流れで大型店舗にながれてしまいがちですが(ここの近くにもデリシアがありますし)、こういったお店も残ってほしいなぁと。

やっぱり、塩尻駅前の顔と言えば、えんぱーく。図書館、勉強スペース、会議室、カフェと、まあ、結構色々なことができそうです。休日ということもあり、学生を中心にここにはそれなりな人にあふれていました。

それと、ここに写真はないのですが、東座という一見怪しげな映画館もあります。なにが怪しいか、、、というと、日本でも数少なくなった成人向け映画館です。おそらく、成人向け映画館は松本にはないので、この点においては塩尻は松本を凌駕しているともいえるでしょう。

そうそう、成人向けじゃない映画も上映しているのですが、この放映している映画のチョイスがなかなか渋いと一部筋では結構評判です。

ということで、塩尻、地味だけど意外と見るところあるでよ、、というところです。駅前はもう少しお店がありますし、少し離れると奈良川宿や贄川宿といったところもあります。なので、是非、塩尻、足を延ばしてみてください。

二重生活/松本