料理を勉強するためには自分一人で作るのみならず、外食して色々なものを食べるようにしたほうがいい、とはよく聞くことです。そのためには、高級レストランのような店ではなく、一人で庶民的なお店を営んでいるところでも色々と勉強できることはある、ということです。
真似がしやすい
やっぱり一番は真似がしやすい、ということでしょうか。例えば、高級中華のレストランにいってて、「このスープどうやって作ったのですか?。」と聞かれて、「いやー、鶏ガラや金華ハムなどの種々の食材を12時間以上煮込んで作りました。」と言われても、そう簡単には作れませんよね。
でも、個人でやっているお店だと、それほど一つ一つの料理に手をかけるわけにはいきません。もちろん高級志向で1日限定2組様まで、とかすれば別ですが、普通そういうわけにはいかないので。そうすると、面倒くさい手間は省く方向に考えるし、むやみやたらに高級食材には走らないので、そこで生み出されるノウハウは比較的すんなり模倣することができるでしょう。
発想/工夫に満ち溢れている
さきほど、料理にそれほど手はかけられない、といいました。とはいえ、商売として飲食業を営むにあたっては、来てもらうだけのものがないといけません。それにあたるのが、料理人の創意工夫、かと思います。料理の作り方、食材の保管方法、料理の種類、置いておく飲み物、といったところに、その人らしい工夫があります。例えば、とあるところであさりの保管方法や1口ガスコンロで作れるパスタ、といったものを覚えたりもしました。
また、料理のみならず、来てもらう空間、店にいる人、イベント等の人集めでも、工夫がされていることもあり、そういったところも見ておくべきところでしょう。
カウンターだと動作も見える
カウンターの前にキッチンがあるお店、狭めなお店にはこういうところ多いですね。そういうところでは、料理をしているところに注目しておきましょう。そうすることにより、どういった料理について、どのような手順でこしらえているか、少し注目してみるといいでしょう。そうすると、もちろん、具体的な手順/材料を見れるのみならず、どこまでを下ごしらえしておいて、どこからがその場で作るか、という微妙なところも見えたりします。そういうところにも、学べるところもあります。
まとめと注意
料理の勉強、というと高級店に食べに行く、と考えがちですが、そうではありません。特に、個人で料理をする人、家庭で料理をする人の場合は、1人でしているようなところに行くといいでしょう。それはそれは、色々な学びがあります。
一点だけ注意を。こうやって学んだこと、自分の家庭の中、本当に内輪の食事会であれば、普通に作ってしまっていいと思います。ただ、商売として出す料理に適用する場合、そうでなくともそれなりに規模が大きいイベントで出す場合は、一言断ってからパクるようにしましょう。それが礼儀なのでは、と思います。