優しい、ということ、人の評価にはよく使われます。ただ、時折、優しさと弱さが混同されることもあるでしょう。今回は、そんなことを考えてみました。
例えば、自分が宿泊したホテルの一室に微妙な臭いがしていた場合、どうやって対応しますか?
1つとしては、ホテルのスタッフの人を詰めたり叱責したりする、という対応が考えられます。「この臭いはなんだ!」とクレームし、部屋の変更や対応を迫る、ということです。もう一つは、何も言わずにこの部屋を去る、ということです。この場合、心にモヤモヤが残るので、多分、このホテルに宿泊することはないと思います。
実際は、どちらも優しさではない、と思います。前者の事例に優しさがないのは、誰しも明らかかな、と思います。ホテルの非はあったとしても、詰めたりとか叱責とかはしてはダメでしょう。
2つ目の事例、どうですか?確かに、相手の非を責めてはいないので、そういった意味では優しいです。ですが、問題があって指摘しない、というのは、ホテルにとっては問題は残ったままになってしまいます。また、何も言わず縁を切るのも、少し厳しいような気がします。どうしても、言わないと改善しないし、そうなると縁が切れてしまう、ということのも必然ですよね。
じゃあ、正解は、というと、穏やかに伝える、ということです。穏やかに、というのが一つ目のポイント。つまり、詰めたり叱責しない、ということ。もう一つは、伝える、ということです。伝えれば、相手も改善することができるし、縁も切れない。伝える、ということは摩擦を引き起こす可能性いもあるので、どうしても回避しがちです。ですが、勇気を持って一回は伝えてもいいかな、、と思います。距離を置くのは、一回伝えてみて、その時の反応をみてからでもいいのではないでしょうか?
人間は自分がいったことに対して否定的な反応をされるのは嫌なものです。そこをあえてする、というのは、一つの優しさだと思います。どこまで優しくできるか、というのは、人間関係や距離によるのですが、優しさ、ということは意識できればと思います。