分析家が陥りやすい罠

分析が上手な人、いると思います。そういうぼくも、分析することは結構好きで、この事象の構造はこうなって、ああなって、こうだ、ということつらつら書いたり文章にすることは好きです。ただ、分析家であれば注意したいことがあります。自戒をこめて書いてみましょう。

それは、分析が分析で終わってしまう、ということ。例えば、社内の人間関係が悪い状況のとき、部長はこうで、係長はこうで、あの人はこうで、だから、こうなんだ、と筋道を立てる、ということができたとしましょう。じゃあ、どうする、というところがなかなか出てこない。そうすると、ある意味自己満足で終わり解決策に結びつかないということになります。

分析家が分析結果を人にしゃべるとどうなるでしょうか?それは、「批評家」となります。確かに、言っている内容はそのなに間違ってはいないし、理にかなっている。でも、それをしゃべるだけでは、愚痴をこぼしているのと大して変わらない。聞いている人は、「またか」という気分になり、少し距離ができてしまう可能性があります。

そうならないためには、どうすべきか?まずは、解決策を出すことが大切でしょう。さらには、その解決策を実行に導く、そして、状況が改善するということができれば分析家の価値はあがります。

状況の分析、解決策の策定、解決策の実行を全て一人でする必要はありません。例えば、参謀とよばれる人は状況の分析と解決策の策定のみを行い、あとの実行は実行部隊に任せる、ということありますよね。また、問題点の提示のみ行い、あとは何人かでブレストして解決策の策定、それから実行ということもあろうかと思います。ようは、状況の分析で終わってしまうのではなく、その先につながるようにすることが大切なのです。

もちろん、優れた分析はそれだけでも人の心をひきつけ、価値があるともいえます。ただ、それを解決策の策定実行につなげ状況を改善できればなおよし、です。ので、自分が分析家だな、、、と感じるときはそのあたりを意識してみるとより自分の人生が豊かになるのでは。

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