人を動かすためには厳しい北風と暖かな太陽の両方が必要

北風と太陽、という話があります。それだと、厳しいことを言うより優しくした方が、人は動きやすいよ、という寓話です。ですが、必ずしもそうとは限らないことを。今回はそんなことをば。

結論から言うと、北風と太陽はどちらも必要。ベースラインとしては、太陽でポカポカした空気を作りつつ、いざとなった時にビューっと北風を強く吹かせるようことが望ましいかと思います。つまり、普段はあまり怒ったりとか怒鳴ったりとかせず穏やかな状況にしているけど、いざとなったら、ガツンとやる、と言うことですね。

穏やかな組織だけ、というのは、組織から規律が失われやすいです。つまり、組織の構成員にとっては、居心地が良すぎるし、組織としてのコントロールがしづらくなる。増長する、ということですね。もちろん、のびのび心地よく仕事をすることは結構なことなのですが、規律は失われ、リーダーが思うように組織が動かなくなるのは運営上まずいです。あと、のびのびとやっている人は少数になりがちで、やっぱり、規律がないことを問題視するような人も多かったりしますよね。

逆に、リーダーがいつも怒ってばかりいる、というのも、これは最悪です。北風がビュービュー吹いているようなもので、居心地が悪いですよね。こういう組織にいると、構成員の心が次々と病んでいき、いわゆるブラック企業のようになってしまいます。ただ、こういう恐怖政治をしているので、その中にいる人は、リーダーの言うことをきちんと聞くので、ある意味、規律はきちんと守られると言うメリットがあります。

じゃあ、どうするか、というと、基本は穏やかにしてのびのびと仕事ができるようにする。そして、規律が緩んだり、崩れたりするような時に、ガツンと怒り、規律を再構築する、ということが望ましいのです。

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