ぼくの前の上司でもいたのですが、時折、「あの人は笑顔で厳しいことを言う」、「あの人は穏やかだけど言っていることはキツイ」とか、いうことありますよね。これは、コミュニケーション上は大切なことなので、今回はそれについて考えてみます。
言われる方の当たりを緩めることができます。厳しい顔やトーンで厳しいことを言われたら、言われた方は萎縮したり、反発したりしてしまいます。逆に、笑顔や穏やかな表情で言われたら、受ける印象は柔なくなるし、聞き入れよう、ということになりますよね。なので、注意や叱責したい、と思ったら、内容は厳しくても、側は柔らかくして、受け入れやすくする、ということはあるでしょう。まあ、苦い薬をオブラートに包んで飲んでもらう、ということでしょう。
そうすると、「そんなんだったら舐められる」とか、「聞き入れてもらえないのでは」という、懸念を持つ人もいるでしょう。確かに、そういうこともあると思いますし、何度も繰り返してしまう、という人もいます。だったら、そういう状況になった時点で手を打てばいいかな、と。仏の顔も3度まで、というやつで、例えば3回目には、大魔神怒る、という感じで、厳しくしてみるということはあると思います。そんな感じでメリハリをつけていけばいいでしょう。注意としては、怒鳴る、怒る、というのは、例外的だからこそ効果があるので、伝家の宝刀はなるべく振りかざさないということは大切かと思います。
基本的に笑顔や穏やかな上司の方が、怒鳴ってばかりいて怖い上司より下としては心地がいいのです。とはいえ、注意しないといけないこともあって、そういう時には表情は笑顔、言っていることは厳しい、ということを目指して欲しいものです。