個人事業主はいわゆる、人を雇っている企業と比べ、値上げできない傾向があります。もちろん、取引先のとの関係性や事業の内容は関係するのですが、それ以外に、心理的にやりにくい、ということあるでしょう。今回は、心理的なブロックを考えてみます。
値上げの決定主体と、実行主体が一致している。個人の場合は、値上げを決める人と値上げを交渉する人が一緒です。そうすると、どうしても取引先の顔や値上げを申し出た時の対応が気になって値上げを躊躇するものです。なので、個人だとそれがブレーキとなってしまい、値上げのお願いはできなかったりもします。
逆にこれはそこそこ規模のある会社だと、値上げを決める人と、実際に交渉する人は分離します。そうすると、値上げを決める方は合理性や数字に基づき判断できます。他方、交渉する人は、言ってしまえば、会社の方針や上司の指示で値上げする、ので、罪悪感を感じにくく、かつ、目の前の取引先に対して責任転嫁(いやー会社の方針で、、とか、上司がうるさいので、、)できるので、値上げがしやすい、ということがあります。
もう一つの要因として、個人事業主(というか、雇っている人が少ない、いない場合)は自分一人が我慢すればいい、という考えになりがちです。値上げって、ストレスが溜まりますからね。それが嫌で億劫なので、値上げせずに済ませてしまう、となりがちです。
一方、事業でそれなりな従業員を抱えている雇用主はそうはいきません。特にきちんと帳簿をつけていれば給料という形で、賃上げの影響が見えてきます。それが、利益を圧迫してくる、、、ということがわかってくるとあげないわけにはいかないのです。つまり、人を雇っていないのであれば、そういったプレッシャーがなく、まあ、値上げをしにくい、ということはあるでしょう。
ということで、個人で仕事をしている人、人を雇っていない人、にとって、精神的な面は値上げへの障壁になります。もちろん、値上げが不要であるような事業であるとか、自分の中で値上げしないことについて気にならない、ということであれば、それでもいいかもしれません。ただ、特に物価が上がっているような局面であれば、値上げをしないことは、自分の事業からの収入の購買力を下げ、生活の質が下がるので、それを考慮して、値上げするかどうか、ということを考える必要があるでしょう。