企業会計原則第一一般原則の2. 正規の簿記の原則として以下のように規定されております。
「二 企業会計は、すべての取引につき、正規の簿記の原則に従って、正確な会計帳簿を作成しなければならない。」
ここでは、正確な会計帳簿を作成するためには、きちんと整理された状態で(秩序性)、全ての取引を(網羅性)、後でチェックできるように(検証可能性)なっている必要がある、ということが求められています。つまり、つけた人が分かるだけではなく、帳簿を作成していない人が見てもちゃんと理解してチェックできるようになっていないといけないということです。
このような帳簿記録に基づき、財務諸表を作成することによって、のちに財務諸表の妥当性ができるようになります。財務諸表の妥当性を第三者が検証できないようでは、それを信用することは難しい、ということです。
なお、近年では連結財務諸表やキャッシュフロー計算書など帳簿外で作成される財務諸表もあります。ただ、これらについても上記と同様に秩序性、網羅性、検証可能性を満たした基礎資料に基づく必要があります。
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