一人で旅行すると、決まって「一人だと寂しくないですか?」、「一人だとつまらなくないですか?」と聞かれることがあります。これに対する回答として、「旅の中ではなにがしで、誰かと出会っている。」となります。
私自身は、一人で旅行することはとても多いです。時折、友人から旅行に誘われることもありますが、それは長い旅人人生の中では数少ない例外です。一人旅といっても、意外と出会いはあるのです。
さて、一人で旅行にでかけると人に会わないのか、というとそんなことはありません。少なくとも、ホテルのチェックインや食堂ではスタッフの人と話をしますよね。特に、人懐っこいホテルの兄ちゃん、お気に入りの食堂の店員は、時には話をしたりして、それが面白く感じるときもあります。
また、同じように一人で旅行している人との出会い、というのも面白い。特に、昔、旅行していたインドや中近東はバックパッカーとして旅していたので、同じバックパッカーの日本人(時には欧米人)と出会い、途中まで一緒の行程を旅していたこともあります。旅で会う人というのは、身の回りにいた人とは全く違う背景、経験、世界観を持っていて、かつ、旅をこよなく愛するという価値観を持っているので、非常に話をして面白い、というわけです。
さらに、現地で友人に会う、というのもあります。自分がかつて住んでいた上海/サンフランシスコにはそれなりな友人が住んでいます(とはいえ、年がたつにつれ減りつつはありますが)。また、ミャンマーを訪問したとき、パリを訪問したときは現地に住んでいた友人ともあいました。向こうも来てくれると嬉しいようで、結構、対応してくれます。
このように、一人で旅行しているから、といって、ずーっと一人というわけでないです。もちろん、本当に一人の時もあるし、そういう時は寂しさを感じるときもあります。でも、大概の場合はなにかしらの出会いがあるわけで、そういったところも旅の醍醐味です。
これが、人と行くとどうなるか。自分だと、同じ人ととずーっと同じ行程を旅行すると、息苦しく感じます。これは、人といると周囲の人に気を遣って、自分の意見を言わない、という自分の性格もあるのでしょう。それと、人といると、世界の半分がそこの人たちとの関係になって、結局、日常の延長線になってしまう、そんな気もします。
結論としては、今の自分にとっては、一人旅が心地よく感じるので、それが多くなるのかな。もしくは、昼はフリー、夜だけ宴会する、なんていうハイブリッド型の旅行も楽しいかも。