カフェにおける料理提供の方法論 (4) ~ 料理の仕込み/提供

そろそろ、4回目になる、料理提供の方法論。今回は料理仕込み/提供です。ここでは、前日の夜、当日の朝、当日の昼、でそれぞれ段取りが異なってきます。

料理の場所/時期

1日カフェの場合は事前に自宅ある程度準備をしていく場合が多いです。だいたい、前日の夜から当日の朝に自宅で仕込んで、それをカフェにもっていきカフェで最後の仕上げをする、という流れとなります。

前々日もしくは前日に計画を予め考えておきます。

前日の夜

前日の夜には、当日では間に合わないものを仕込みます。例えば、煮込みとかドーナツとか、時間のかかるものを。また、魚を使う場合は、いったんこの時点で下ごしらえをしてしまいます。あまり、前倒しすぎると、味が落ちるので、この場では作るのは必要最小限にします(2015年11月15日追記:とは書きましたが、日曜日に仕込みを集中させると、それはそれでしんどいので、火を入れる作業や、加熱して食べる野菜は前日に仕込んでおいたほうがいいかも)。

当日の朝

当日の朝は、さくさくと仕込みをはじめます。料理はだいたい原型を作っておくようにします。スープ、煮物、おひたし、ドレッシング、タレの類はこのあたりで作ります。量ることが必要なもの、あらかじめキッチンの台所で仕込んでおきます。目指すは当日の朝までに8割がたが完成していることです。

当日、カフェ到着後

カフェ到着後は、まずお米を炊きます。それとともに、作ってきたものをバッグから出して、冷蔵庫に収納します。あとは、汁物で時間がかからないもの(味噌汁等)を作ったり、野菜を切ったりをこのタイミングで行います。カフェ到着~開店までは時間が限られていることが多いので、ここでの作業はなるべく少なくなるようにします。取り出しやすいように食材や調味料を配置することも大切な仕事です。

注文後

注文がされてからはあまり時間がかからないように。スープ、煮物の類であれば温めるだけ、サラダであればドレッシングをかけて盛り付けるだけ、冷たくていいものは盛り付けるだけ、といった感じ。炒め物/焼き物はさすがにその場で炒めますが、炒めものなのでそもそもそんなに時間がかからない。

まとめ

1日カフェの場合、普段、自分が食べる量、作る量を超える料理をします。そのため、うまく計画をたててそれに沿って準備を進めていくことが大切となります。

 

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