抽象的な不安より具体的な不安のほうが解決しやすいので、できる限り具体的に考えよう

不安に思う気持ち、多くの人が持つようです。この不安、というもの、なかなか対処しにくいのですよね。ここでは、抽象的な不安と具体的な不安をとりあげ、どちらが解決しやすいか考えてみましょう。

抽象的な不安、というと、もんやりとした、というか、大ざっぱな不安をさします。他方として、具体的な不安というのは、文字通り個別具体的な不安と言えるでしょう。

これだけだと、わかりにくいので、少し例を挙げてみます。例えば、イタリアで一人で旅行する、ようなことを考えてみましょう。ここでの、「一人で旅行するのは怖い」というと、結構、抽象的な不安ですよね。これは、「ローマのうちトレビの泉等の有名観光地ではスリの被害が多発しており、自分もスリに合うかもしれない。」となると、具体的な不安となります。下のほうが、固有名詞が多く出てきて、状況が特定されますよね。

この場合どちらのほうが解決策がたてやすいかとうことですが、やっぱり、具体的な不安のほうが考えやすいです。抽象的な不安のほうだと、どうしても解決策も抽象的になりやすいのです。でも、具体的な不安だと解決策もより具体的になり考えやすいです。

上述の旅行の例について少し解決策を考えてみます。「一人で旅行をするのが怖い。」となると、解決策としては、「一人でいかない。」か、「とりあえず行ってみる」くらいしか解決策が思いつきません。採用しやすいか、というと、結構そうではなかったりもします。他方、「ローマのうちトレビの泉等の有名観光地ではスリの被害が多発しており、自分もスリに合うかもしれない。」だと、解決策として、自分の身の周りの荷物を気を付ける、ベルト型の貴重品入れを使う、貴重品はホテルに置いてくる、等々の策が思い浮かびます。これなら採用できそうじゃありませんか。

このように、抽象的な不安と具体的な不安だと、具体的なほうが解決しやすいです。一歩進んで考えると、できる限り不安は抽象的な状態におくのではなく、具体的にブレイクダウンすると解決策が思いつきやすくなる、ということが言えます。

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