税理士のような資格業種、とか、社長や取締役といった経営層、こういった人たちは通常の会社員より多額の給料をもらっています。その多額の給料の源泉は何か、というと、それは「責任を取ること」にあります。
税理士のような専門家と呼ばれる人たち、こういう人たちは一般の人たちでは知り得ないような知識や持ち得ないような能力を発揮することにより、仕事を得ます。そして、専門家である以上は、そこに大きな責任が伴います。その責任を背負うことにより大きな報酬になるわけです。その責任を適切に果たすために、能力であるとか経験であるとか注意心であるとかが必要になるわけです。
経営層も同じ。経営層のすることは、実務ではなく判断であり意思決定です。意思決定をする、ということは、その意思決定をすることに伴う責任を負います。もちろん、組織の下層でも、意思決定と責任のタッグはあります。ただ、意思決定の重たさやそこから伴う責任は上の方に行けば行くほど大きくなります。それに伴い、報酬が大きくなることです。
そのため、専門家や上層部の人は責任から逃げることはできないのです。責任転嫁は職務放棄です。専門家であるにも関わらず評論家みたいな言動をする人、部下に責任を転嫁する上司、いずれもその職責を果たしていないことになるでしょう。もちろん、無尽蔵に責任を受け入れることはできないので、限定はすることは必要なのです。ただ、ある程度の責任からは回避できない。
責任は、普段は特に問題にならなくても有事には非常に重荷となり襲いかかってきます。これは、会社上層部の人はそうですが、普段は、スタッフに任せておけば自分は何もしなくてもいい、という状況にあります。ただ、失敗や不運などにより、問題が発生した場合は自分で対処するなり、処罰を受けるなりの状況になるでしょう。