出張中の朝のこと、テレビをなにげにつけていると、「おじさんのLINEは長い。」ということが論点としてあがっていました。そこには、おじさんが利用するメールと若者が利用するLINEというツールの特質が表れているのでそんなことを意識してみました。
おじさんのLINEは長い、、ということがテレビ(めざましテレビだったかな、、)にて紹介されていました。テレビでは、若者とおじさんのLINEの文章の比較がなされており、やっぱり、おじさんが書くLINEは長かったです。僕自身はLINEは使わないのですが、多分、文章を書けば長くなると思うので、「俺もすでにおじさんかー。」とやや鬱屈した気持ちで朝が始まってしまいました。そこで、解説者が「おじさんは、1つのメールで話が完結するように書く。」ということがありました。ここに、おじさんが書くメールと若者が使うLINEの違いが表れているので、気を取り直してこの点を掘り下げてみます。
さて、メール。メールは電話、ファックスの次に使われるようになった、ビジネスでも利用されるコミュニケーションツールです。メールのメリットとしては、「相手の都合のいい時に読んでもらえる。」ということがあります。つまり、前提として、電話と異なり、即座の対応が求められにくい、かつ、それほど頻繁にやりとりされない、ということがあります。もし、往復が多くなると、それだけコミュニケーションの終息が遅くなってしまから、といこともあります。
そのため、「頻繁にやりとりをしないで済む、というのがよいメールの書き方だ。」とされました。一つのメールで事足りように書くため、記載のボリュームがどうしても増えてしまいます。また、日程を書くときに、「次の会合はいつにしますか。」というような聞き方ではなく、「次の会合ですが、第1希望は~、第2希望は~、第3希望は~」というようにすると、その分、やりとりの回数が減る、というようなテクニックもあります。
で、LINEというと、コミュニケーションの前提が若干異なってまいります。私は、若者でもないし、LINE ユーザーでもないので明確にはわかりませんが、どうも、LINEというのは割とレスポンスがぱっぱと進むようです。とすると、最初のメッセージの内容が多少不足していても、すぐに確認できるので長く書く必要がなくなります。むしろ、こぎみよく話を進めるためには短いメッセージをパっパと往復させるほうがいいということです。
どうやら、メールに慣れたおじさんのLINE上の文章が長くなるには、LINEの書くさいにも、メールを書くことを前提に書いてしまうので、どうしても文章が長くなってしまうのでは。どうも、LINEというのは、電話に近く、その場でコミュニケーションが始まってしまうようです。この長い話の結論ですが、やっぱり、ツールの特性に基づき文章を書くというのはいいようです。
若者のみなさんへ、おじさんはそういうわけでLINEやらメッセンジャーやらを使うと文章が長くなりがちですが、そこは大目に見ていただけるありがたいです。それとともに、ビジネスの場では、まだ、メールが主流なので、お仕事の際は「LINEとは違う。」ということを意識してメールをドラフトしていただくことをお勧めします。