事業会社が金融投資をすることの是非

事業会社であっても、証券会社や保険会社の勧めで、金融投資をしようかな、、ということはあります。ダメじゃないけど、正直どうかな、、と思う面があるので、今回はそんなことをば。

一言でいうと、そんなお金があるなら、金融投資ではなくて、事業に投資したり借入金を返したりすればいいのに、というところです。

事業に対する投資も、金融に対する投資も確かに将来の不確実性に対するもので、うまくいくとは限らないですよね。ですが、事業に対する投資、特に本業に隣接する投資の方がうまくいく可能性が高いとは思います。

本業に隣接する投資、であれば、それについては、今までの経験や本業との間のシナジーを効かすこともできること、類似の事例があるから判断がしやすいこと、従業員等利害関係者の賛同も得られやすいでしょう。

他方、金融投資については、全てが平等、というか、むしろ、事業会社である以上、金融に対する知見は薄いです。マーケットには、金融に対する知識や経験が豊富なプレイヤーはたくさんいるので、そうういった人たちと戦うのは正直難しいのでは。もちろん、証券会社や保険会社の人はうまいことは言いますが、彼らには彼らの意図があるので、どこまで自社のことを考えてくれるかは分からないです。

あと、借入をしている、ということであれば、より、こういった投資は控えるべき、と考えます。投資にあてず、借入に当てれば、その分、支払利息が減少します。これはほぼ確実でしょう。また、借入が減ればその分将来の返済資金は不要であるため、資金繰りは楽になります。あと、借入資金で金融投資に当てたとなると、目的外利用、と言われる可能性もありえます。

まあ、事業会社が金融投資をしてもいい、という場合ももちろんあります。それは、借入もなく、かつ、成長が見込める事業が周りにないとき。そういう場合は、金融投資も一つの手段となろうかと。

ということで、事業会社が金融投資をするかどうか、考えてみました。個人的にはあまりいいことではない、と思っていますが、まあ、これはケースバイケースなので、なんともいえなくはあります。

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