マーケティングでは、マーケットのニーズから製品を開発するマーケットイン、と、自分たちの強みややりたいことをもとに製品を開発するプロダクトアウトの2つの考え方があります。世の中では、マーケットインであるべき、なんて言われますが、必ずしもそうではないとも思います。今回は、そんなことをば。
いいものを作る、というのは、決して悪いことではないのです。いいものを、リーズナブルな価格で作れば売れる、というのは、それはそうなのです。逆に、いくら、マーケットを観察して、それに合う製品を作っても、特にニーズが顕在化していて、競合他社も多数参入してくるような状況であれば、それなりなクオリティや価格でないと売れないですよね。ですので、いいものを作って、それを売る、ことは大切なことなのです。
どこでつまづくか、というと、いいものを作れば何もしなくても売れる、と考える面です。やっぱり、売る努力、たとえば、ターゲットを探し定めるとか、広告宣伝をするとか、売るための仲間を集める、とか、そういう努力をすることは必要です。それを知って、いいものだと認知してもらったら、売れていくのだろうと。
マーケットインであれ、プロダクトアウトであれ、出発点は、マーケットからか、プロダクトからか、は違うにしても、目指す方向は、マーケットが求めている製品を高くてリーズナブルな価格でうる、ということになります。ですので、プロダクトアウト、というのも一つの考え方だと思います。