節税、と聞くと、多くの人が胸をときめかせます。中には、派手なスキームや支出を想像し、実行する人もいるでしょう。ですが、一番簡単かつ、確実なことがこのとりこぼしをなくす、ということです。
所得税を計算するにあたっては、経費を計上する、所得控除を適用する、税額控除を適用する、源泉税を差し引く、といった、税金が減るプロセスがあります。で、このプロセスをきちんとふみ、取りこぼしを無くす、ということが必要です。
というのは、国は政策上の理由から、様々な節税策を認めています。ですが、それは、適切に権利を行使する、つまりきちんと年末調整や確定申告に反映させることにより、初めて節税効果が生み出されるわけです。逆に、こちらから申請しないと、向こうからは手を差し伸べてくれません。
例えば、経費の請求書、これもきちんと記帳しない限り、経費としては認められません。各種、所得控除についても、年末調整であれば会社側で拾ってくれることもあるかもしれませんが、確定申告でそれは望めません。そうすると、本来であればとれるはずの節税効果をとりこぼしてしまいます。
こういう、経費や控除は無理に作り出そうとすると損をします。医療費控除をとりたいがために、無理やり病気になる、って、不合理ですよね。経費だって、使えば使うほど税金も減りますが、手元のお金も減ります。無理やり作るとどこかで歪が生じます。
ではなく、自然にできたものをきちんと申請する。案外、できそうでいて、できていないんじゃありませんか?保険会社からくる控除証明、なくしちゃった、みたいなこともあることでしょうし。そうやって取りこぼしを減らすことが結構大切かな、、とは思いました。