事業を行っている際、法律、税務、会計等で通例でない取引や新規の取り組み等をした場合、専門家から意見書をとることがあります。専門家が言うことだから、、と鵜呑みにしがちですが、きちんと読んだ方がいい、というのがここでのテーマです。
一番確認したいのが、前提。こういった意見書は、ほぼ必ず、前提をつけており、その前提に基づき議論を組み立ています。ので、前提が違うと導かれる結論も当然に異なってきます。この前提が違うことで、問題になったとしても、専門家は責任をとってくれません。そもそも、前提はクライアント側が準備するというが、セオリーだからです。なので、ここは必ずクライアントが意図する前提になっているかは確認が必要です。
あとは、ロジック。専門家の意見は前提をもとに、法律や会計基準、その他学説等を組み立てて構築します。それぞれのパーツがロジックが流れていないと、導かれる結論も謝ってくる可能性があります。ロジックは一読すると、わかる時もあるので、ざくっと読んでみるといいでしょう。
それと、単純な誤り。専門家といえども人なので、やっぱり、誤ることもあります。もちろん、自分ではわからないので専門家に頼むので、全ての誤りを見つけることは無理でしょう。そうはいっても、自分の持っている知識範囲でもいいので、それと整合しているか、ぐらいの確認は必要です。
専門家の意見書、結論だけを見て、ついそれを適用してそれで終わってしまいがちですが、ある程度、きちんと内容を読んでみて、それからわからないことやおかしいようなことがあれば、きちんと確かめることも必要です。