人と同じ道を行くか、そうではない道を選ぶかの分岐点

前回は、会計士がキャリアの開始を監査から行う理由を少し掘り下げてみました。本来であれば、監査以外の道を選ぶ理由も書きたいのですが、それについて具体的に経験したことはありません。そのため、少しテーマを広げ、人と同じ道を取る時と、そうでないときの分岐点を考えてみました。

人と同じことをする理由

人と同じ道をとる、主体性のないことの代名詞とされていますが、一応のメリットはあります。まずは、通常、大きな誤りがない。他の人がやっていることなので、だいたい同じような結果を得ることができます。また、多くの人がしている、ということはメリットがあってやっているわけです。先にあげたように会計士は監査からキャリアを始めるのはそれなりな理由があります。大勢の人がやっている、というのは一つの判断基準となります。ただ、その場合でも背景はおさえておきたいものですが。

異なる道を取る場合

そうはいっても、いつもいつも、人と同じことをしている、ということはないでしょう。時には、人とは違う、異なった道に行きたい、と思うことがあります。例えば、前回の話を例にとると、会計士の試験に受かったが、監査はせず、最初から税務に行く、一般事業会社に行って経理をする、ということもありえます。もちろん、環境的要因でそうなることもありますが、積極的にそちらに進む人がいるかと思います。違う道にいったからといって損をするわけではなく、時には人にはない独自性を出す素因にもなります。

その分岐点

結局、人と同じ道をとるか違う道をとるか、その一つの要因として自分にとって明確な志向があるかどうか、ということで決まるでしょう。明確な志向があれば人と別の道をとる、ということが選択肢に入ってきます。逆に、自分に明確な志向がない、見えない場合は、多数派につく、ということもありでしょう。

私であれば、会計士としてキャリア初めたのは監査からです。この場合は、あまり明確な方向はなかったので、一般的な方向、多数派的な方向をめざしました。逆に中国に行ったときは、明確に海外で働いてみたい、と思ったので少数でしたが、その方向を選んだと思います。

もちろん、多数派にはつかない、ということも一つの判断基準だと思います。

まとめ

多数派、少数派それぞれメリット/デメリットがあります。そこの分岐点、それはやっぱり、自分がどうしたいか、明確な方向性がある、ことが要因の一つしてあげられます。

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