日常生活から得られる学び (10)~別れの際の「絶対いくからね。」というのは案外あてにならない

日常生活から得られる学び、もう、10回目となります。今回は私が上海に赴任したときの出来事から。別れのシーンでは、つい、「絶対会おうね。」とか、「遊びに行くからね。」という言葉が飛び交います。が、実際はどうかというと…。

上海に赴任する前での出来事

上海に赴任する前、色々な人が送別会を催してくれました。そういう人の気持ち、嬉しいものでして、楽しくお酒を飲ませていただいておりました。その際、名残り惜しんでくれるからか、多くの人から、

「絶対、上海、遊びに行くからね。」というふうに言われました。
私も、まだ、若かったのですね。その言葉、真に受けてしまい、言葉をかけてくれた人が本当に来てくれることを待っていました。ところが、結局、来ていただいたのは一人だけ。それも、出張のついでによってくれた、ということで、少し、寂しく思ったそんな10年前のことでした….。

話半分に聞いておく

こういった場合、真に受けてしまうのは、避けましょう。人は、送別会のように別れのさいは感極まって、そういうことを言いがちです。とはいえ、日常生活に戻ると別れたひとより近くにいる人のほうが重要になってきます。そうすると、わざわざ別れた人に会いに行く、ということは、通常、おこりえません。そうすると、待っている方としては、「なかなか、来てくれないなー。」ということになります。遠くに行くことなので、なかなか、その余裕がとれない、のは仕方がない、ということでしょうか。

自分は言わないようにする

もう一つ、気を付けておきたいこととして、できなさそうなことは言わない、ということでしょう。それを認識していれば、「絶対、遊びに行くよ。」とは言えないはずです。内心は遊びに行こうと思っていても、言葉では「都合がついたら、行く。」とかしておいて、約束するニュアンスは避けるようにしています。本当に遊びに行く場合もありますが、その時でも徐々に都合等を伝えるようにしてはいます。
感極まってくると、強く言ってしまいがちですが、それは控えるほうがお互いにとっていいことなのかな、と考えています。
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