今の日本では、多くの人は会社勤めかと思います。とはいえ、フリーランスや複業家とよばれる人も最近は増えてきました。この、フリーランスや複業家の方は、もう少し後の時期に「確定申告」とよばれる手続をする必要があります。今回は手始めに「なぜ、確定申告が必要なのか。」ということについて、綴ってみます。
日本国民として生きている以上、納税の義務、というものがあります。この税金が国や地方公共団体が色々な政策を実施するうえでの原資となるので、国民の義務として定めています。
税金には、色々な種類がありますが、個人の場合は自分の稼ぎに応じて課税される「所得税」とよばれる税金を納めることが必要です。
会社員の方、所得税を納めている、という感覚はないと思います。じゃあ、所得税を納めていないのですか、、、というと、そういうわけではなく、源泉徴収という手続により所得税を納めています。
源泉徴収というのは、会社のほうで給料の金額に基づき税金に相当する額を天引きし、それを税務署に納めるという手続です。つまり、会社員をしているとしらないうちに、税金が天引かれてしまうので、税金を納めている、という感覚がなくなるわけです。
他方、フリーランスや複業家の人たちは、事業からの儲けがあります。この儲けについては、原則として源泉徴収はされません(一部、例外はありますが、ここでは省略)。そのため、自分で儲けを算出し、そこから税金の金額を計算し、その額を納める必要があります。この一連の手続を確定申告、とよびます。
もちろん、例外はあって、確定申告をしなくてもいい場合、というのもあります。例えば、複業家(会社員を前提)であれば、副業から得られる儲けが一定額より少ない場合、というのは確定申告をしなくてもよかったりすることもあります。
ということで、フリーランスや複業家になると「確定申告」という手続が必要となります。国民の義務ですので、お忘れなきよう、早めにお取組みください。