何かの分野で頭角を表す、つまり、成果を残して人からの信望を集めることになる、ということと、人から嫌われるようにならない、ということはある意味矛盾していたりします。今回はそんなことをば。
人間界の常として、鮮烈に好かれる人は、徹底的に嫌う人、というのが現れます。というのは、鮮烈に好かれる人、というのは、明確な個性と社会からの注目を集めます。他方、その個性を嫌う人や、そもそも、目立つこと自体を許せない人、というのも出てきます。そうすると、個性が際立つ人というのは、熱烈なファンとそのことを強く嫌悪するアンチを持つようになります。
逆に、明確な個性を持たず、社会からの注目も受けない、というと、嫌われることもないのですが、熱烈に支持されることもないでしょう。まあ、毒にも薬にもならない、ということです。
ということで、社会で頭角を表し成果をあげ支持を集める、ということと、誰からも悪く言われない、ということは、ある意味矛盾する課題です。そのため、どういうように生きていくか、ということは考えていくこともあるでしょう。
乗り越え方にもいくつか方法があって、たとえば、場所を分けるということもあります。職場では頭角を表しぐいぐいといくが、趣味のサークルや自分の家庭や親類関係は穏やかに過ごす。または、出る杭は打たれるが出過ぎた杭は打たれない、というように、出てきて叩かれる局面を全速力で抜け出す、ということもあるでしょう。あとは、嫌う人は嫌うので、仕方ないと割り切って、自分を好きになってくれる人を見る、ということもあります。どちらにしろ、嫌われるのは辛いことでもあるので、頑張ってそれを耐え抜くことが必要かもしれません。