学問、制度には原理原則というものがあります。どうしても具体に目を奪われがちですが、時には原理原則にたちかえることが必要です。
物事は原理原則から始まる
制度、学問を論じる時には原理原則から始まります。原理原則からスタートして徐々に詳細や例外といったことに進んでいきます。つまり、制度や学問は原理原則をもとにして、そこから矛盾が出ないように体系化されていきます。もちろん、体系化が不十分で矛盾が生じることありますが、その場合どう解決するかは論点となってきます。
全体の位置づけを意識する
自分が現在どの位置にたっているか常に意識する必要があります。例えば、今、検討しているところが原理原則の根っこの部分なのか、ある程度主要な論点なのか、枝葉末節の論点か。このような切り分けを行うと制度や学問を体系的に理解することができ、効果的です。もし、このようなつながりを意識しないとたくさんある事象をバラバラに理解しなくてはならず、かなり厳しいものとなります。
もちろん、時としては枝葉末節なことを検討することも大切です。ただ、その場合であったも、自分の位置づけをしっかりと確認しておくことが重要です。
時には原理原則に立ち返る
原理原則は、通常あまり論じられることがありません。学問にしろ、制度にしろ、具体的な事項のほうが適用があります。これは、原理原則は具体的事象の奥底にあるため、現実的な問題を論じる際にはそこに焦点が入りにくいからです。そうなると、原理原則的な議論からは離れがちになるので、時折は原理原則に立ち返ることが必要です。
まとめ
原理原則を意識することは大切です。ただ、原理原則は抽象的であることも多いので、具体と紐づけることも同様に意識したいことです。この文章も大分抽象的なので、機会があれば具体的な適用についても検討してみたいですね。