経理業務を効率的に行う、というと、入力の効率化、自動化、というところに焦点が当たります。もちろん、それも大切なのですが、それ以外に、意外なところがボトルネックになっていることあります。今回はそんなことをば。
それは、経営陣、営業部門、購買部門など、現業部門をどうやって経理業務に協力させるか、ということです。
経理業務の流れだと、まず、営業や購買等々の現業部門から申請書や請求書、領収書等の証憑が経理部門に届きます。そこで経理部門でチェックや入力を行う。最後に会計事務所が監査をしてひと段落、というように流れます。川の流れに見立てると、現業部門が上流、経理が中流、会計事務所が下流となり、この現業部門で流れが止まると、経理業務全体の流れが止まってしまう、ということになります。
それとともに、現業社内手続を軽視する傾向があります。やっぱり、特に営業なんかは取引先を優先することが往々にしてあります。また、営業さんは事務作業が苦手で申請書の提出や経費の精算は後回しにすることがあります。事務部門は大丈夫ですが、そうでないところは、手続が止まりがちです。あとは、社長とか役員でも時折そういう人がいます。
なので、上流で手続きが止まることは往々にしてあります。この人たちにどう動いてもらうか、が経理業務がスムーズに流れるポイントとなります。それは、経営陣の関与、とか、ルールの設定、負荷の少ない手続きの設定をするということがあるでしょう。