坊主が好きなら袈裟をも愛せ

世間一般的には、「坊主が憎ければ袈裟まで憎い。」といいます。それに対して、私は以前「坊主を憎んでも袈裟を憎むな」という記事を書いたことがありました。今回は、坊主のことを好きな場合、袈裟にどう対応すべきか、ということを論じてみたいと思います。

坊主が好きなら袈裟をも愛せ、の意味するところ

「坊主が好きなら袈裟をも愛せ」というのは、まあ坊主が好きならその坊主が身にまとっている袈裟もすきになったほうがいい、ということです。転じて、ある人が好きならその周辺にあるものも好きになろう、という意味です。もちろん、これは「坊主が憎ければ、袈裟をも憎い」をもとに作った創作ことわざです。例えば、恋人が水泳が好きで自分はそれほど水泳をしない、の場合には、水泳を好きになってみる、すくなくともなにがしかで試してみる、ということがあります。

メリット1:人間関係が深まる

自分がその人が好きなことをやることによって、その人との人間関係が深まります。その人としたら、自分が好きでしていること、持っているものを、相手が持ってくれたら嬉しいですよね。

それと、会話のネタが一つ増える。つまり、先の例だと、二人とも水泳好きになれば水泳のことで盛り上がることができます。また、一緒にすごす時間も増やせます。水泳の例だと、片方が水泳好きでない場合、練習/大会の時には、通常、一人で行くことになるでしょう。逆にお互いが水泳好きならば、一緒に練習に行く、一緒に大会に出場する、という選択肢もでき、一緒にいる時間を増やすことができます。

メリット2:その人といることが楽になる

自分がその人の周囲のことが好きになればなるほどその人と一緒にいることが楽になります。例えば、東京育ちの女性が結婚等の理由により田舎に引っ越すときのことを考えてみましょう。もし、この女性が田舎暮らしを苦痛におもうようでしたらどうでしょう。そうなると、配偶者と一緒にいることも苦痛になり、結婚生活にも悪影響を及ぼす可能性があります。他方、田舎暮らしのことを好きになれば、配偶者も好き、そこでの暮らしも好き、ということになり、結婚生活は順調に進む可能性は高くなります。このように、その人の周りことを好きになれば、その人との生活もより一層すきになります。

メリット3:世界が広がる

その人が好きなことをしようとすると世界が広くなります。これは、今まで自分がしたことがないことをすることになるので、その分新しい発見、ということができるでしょう。

例えば、私の知人(男性)は中学か高校の頃まではコーヒーが苦手でした。その当時、とある委員会の控室において、とある女性がコーヒーを入れてくれることが多く、最初は嫌々飲んでいました。ところが、そのうち、気付くとコーヒーが飲めるようになっていました。今では、毎朝、かかせないほどコーヒーは大好きです。もし、知人がとある女性に好意を持たなければ、コーヒーを飲むということはなかったかもしれません。とある女性に好意を持ったことにより、コーヒーという新しい嗜好(世界)を知ることができた、といえるでしょう。

ここで大切なことは、その人に好意をもたなくなった、人間関係が崩れた、としても身につけた行動、嗜好は捨てないほうがいい。これは、せっかく広がった世界がまた狭くなってしまうので、もったいない気がします。もちろん、人間関係の崩れ方によって、ここは左右されるところかもしれませんが。

まとめ

このようにとある人が好きな場合は、その人が好きなことも好きになるほうがいいです。もちろん、どうしても駄目という場合は、無理やりすることはないと思います。ただ、試してみる、ということはいいことなのかなと。よくよく、読み返すと持ち出したたとえが男女の関係ばかりになってしまいましたが、これは友人、師弟、職場とあらゆる人間関係であてはまることです。良く思われたい上司がいれば、その人の趣味や好みに着目するといいですね。

 

 

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