念仏主義、というのは、例えば、「いじめは良くない」、「戦争は良くない」というようにあるべき論を唱えることです。今回は、そんな念仏主義について綴ってみました。
念仏主義、というとどちらかというと否定的な文脈で語られることが多いです。つまり、あるべき論を唱えて、確かにそれは正しいのだろうけど、言ってみたところで変わらない、ということです。そうではなくて、原因を探ったりし、解決策を考えたり、実際に行動したりしたほうがいいんじゃない?という、批判的な文脈で使います。
とはいえ、やっぱり、発言をする、ということも実はそれなりに効果があります。言葉には影響を与える力はありますからね。ただ、それにはいくつかの条件があります。
一つ目は、継続すること。とにかく、そのことについて言い続けること。そうすると、相対的に多くの人の耳に入りやすく、共感を与えれば、その分、物事も動きやすくなります。
もう一つは嫌がられないこと。嫌がられると、何回言っても聞き入れてもらえず、場合によっては、逆効果になってしまう、ということもあるからです。もちろん、一定数の人には嫌がられるかもしれませんが、ある程度の人数の人には、嫌がられないようにすることが必要でしょう。聞き流しは全然OKです。
そんな感じで、念仏主義、全く効果がない、というわけでもありません。うまく念仏を唱えて、少しでも物事を動かせればいいのかなと。