先の投稿で専門家は情報の吟味をし、信頼のある情報を収集する、と言いました。じゃあ、具体的にどうやって吟味しているのか、その方法論を考えてみます。今回は、税理士なので、税務情報をば。
まずは、情報源が信頼できるか、ということです。情報源がいい加減だったり特に匿名だったりすると信頼度は落ちます。逆に、政府系の情報は信頼性が高いと考えています。特に、税法はそもそも国が作っているものなので、より、一層信頼ができます。なので、まずは、税務的なことを調べるには国税庁のサイトを確認します。まあ、ここに乗っていたらまず間違えはない、、というように判断します。あとは、実名を出しいている税理士なんかだと、言動に責任が生じるので、比較的しっかりしているのでは、と思います。
信頼性を担保した情報源を重ねる、のが次の段階です。ググって一つだけしかサイトがないと、やっぱり少し不安です。同じようなことを、いくつかのサイトで言っていたりすると、やっぱり安心ができます。とはいえ、ジャンクサイトを複数重ねてもやっぱりジャンクサイトなので、信頼できるものを複数集めてきたいところではあります。
あとは、より新しいものを。やっぱり、いくら信頼性があっても、古い情報だと、不安になります。特に税法という法律だと、古いものだと法改正がなされていたりすると、情報が誤ってしまうこともありえます。ですので、できる限り新しいものを選びます。ただ、法改正があまりない分野だったり、古典と呼ばれるものとかであれば、古くてもいいとは思いますが。
最後は全体の枠組みや基本的な考え方に照らして、吟味すべき情報が整合しているかどうか。枠組、考え方、そこから離れていると、ちょっと、信頼しにくいです。また、その枠組に収まると結構安心できます。ただ、税務の場合は、租税回避みたいに盲点をつく、みたいなことも多いので、枠組から外れているからだめ、ということもないのではあるのですが。
ということで情報の吟味について考えてみました。