世界を見ましても、民主主義の皮を被った独裁がいる国家がたくさんあります。やっぱり、どんなに民主主義を気取っても、独裁者の誕生を抑えるのは難しい、面があると思います。今回はそんなことをば。
独裁者であったとしても、民意は必要なのです。やっぱり、誰も支持をしない人には権力の持ちようがないので。民意として、この人ならこの国を救ってくれる、何かを変えてくれる、そのためだったら、権力を渡してもいい、、と思う人たちが多くなる。そして、その人たちが独裁者を支えることにより、独裁者は誕生します。
そして、独裁者は自分の権力基盤を固め始めます。自分の権力により、自分に反対するものを排除したり、または、民衆には自分にとって都合のいい情報を流すようにします。なので、メディアを統制し、ネットを規制・遮断していくことになります。そうすることによって、民衆は独裁者に不利な情報から遮断し、有利な情報にばかり触れ、民衆は独裁者を疑わないようになり、独裁者の権力基盤は強化されます。
独裁者の権力が強くなるには、やっぱり、時間が必要です。最初のうちは、権力基盤が脆弱だったりもしますが、時間をかけて、徐々に自分にとって都合のいいものに作り変えていくわけです。
そうやって、独裁者が誕生するとなかなか権力の座からは離れなくなります。下手に権力の座から離れたら逆に自分の生命が危なくなったりもしますしね。結局は、海外との関係や国内の政治、経済の状況、病気や死などによって、権力から離れますが、なかなか、そこまで到達するのは難しい。
独裁者を産まない一つのコツとしては、長く権力の座に置かない、ということです。長く権力の座にいると、どんどん、権力を増し、また、民衆も変化を嫌うため、なかなか、権力構造が固定化してしまいます。なので、政治の仕組みとしても、自分自身の投票行動にしても、違う人がなるように投票等をする必要はあるでしょう。