会計や税務を業としていると、時として特定の事象にかかる規制や税制を調べる必要があります。私も、ちょいちょい、そんな機会があり、キーボードをたたいていたことがあります。その時に注意したいことを考えてみました。ポイントは信頼性の確保と目的に合ったかきぶりです。
いつ書かれたか
まずは、そのページがいつ書かれていたのか。規制や税制だと、時がたつと変わってしまうため、できる限り現在より近い時点で書かれたものであることが望まれます。日本では税制は毎年のように変わっていますし、諸外国もそうです。なので、いつ書かれたのか、あまり前だと変わってしまっているのではないか、というふうに注意をすることが大切です。
誰が書いたか
次は、誰が書いたのか。書いた人により、記事の信頼性が変わってきます。
やっぱり、信頼がおけるだろうソースは官公庁が書いたもの。税制についていえば、日本であれば国税庁のサイト、シンガポールであればIRASのサイトが一番です。次は、いわゆる大手とよばれる弁護士法人や会計事務所のサイトに載っていること。個人でも、自分の所属や名前を出している人であれば、それなりに信頼がおけると思います。逆に気を付けた方がいいのは、匿名でのサイトや投稿。誰が書いたかさっぱりわからないので、内容にはちょっときをつけたほうがいいかな。
このようにネット情報の信頼性は「誰が書いたのか。」に依存するので、そこはきちんとチェックするようにしましょう。
どのように書かれているか
いつ、誰が、を注意すると、それなりに信頼性のある情報が集まると思います。あと、一歩、気を付けるとしたら、正確に書こうとしているか、それとも、わかりやすく書こうとしているのか。規制や税制というものは、複雑になりがちで例外とかもぽこぽこ出てきます。そのため、正確に書こうとするとわかりにくくなるし、わかりやすく書こうとすると正確性に欠けることになります。
ネットでは、正確性を重視しているサイト、わかりやすさを重視しているサイトの両方があります。読み手として大切なのは、自分がどちらの情報を必要としているのか。つまり、制度の概要をつかみたいのであれば、わかりやすさを重視したサイトを見ることになるでしょう。他方、お客さんに報告するなどで正確な情報がほしい場合は正確性を重視したサイトを見るべきです。
ちなみに、官公庁のサイトは正確性を、個人が作成したサイトだとわかりやすさを重視していることが多いようです。
まとめ
ネットで調査をする際には、信頼がおけること、目的にあったものが必要です。そのため、いつ、誰が、どのように書いているか、ということを注意してネットサーフィンをしてみましょう。そうすると、ある程度、信頼性があり、自分が必要としている情報をネットから見つけ出すことができるはずです。