別離に直面したときに、その意味づけ、つまり、解釈と言ってもいいかもしれません。事実は一つしかないのですが、意味付けは無限にあります。今回は、その類型について考えてみました。
事実は一つだけど、解釈は無限にある。であれば、自分にとって心地いい、もしくは、人生にプラスに作用するように解釈したいです。
そう考えると、やりがちだけど、やってはいけないこととしては、自分を否定すること。自分が悪いから、自分がダメだから、だから離れていった、というというように思うのはやっぱり良くないです。そこには、自分に対する不信感しかなく、何も良くなることもないし、憂鬱な気分になるだけです。なので、自分そのものを否定するのはやめましょう。
じゃあ、相手を否定するのはいいか。つまり、あいつの感性がおかしい、あいつの考え方が悪い、あいつが間違っているといって、離れた人を否定して、自分は間違っていないと思う。これだと、自分の方に何も焦点が当たっていないので、自分を否定することにはならないのですが、自分を顧みないので成長とか行動の修正ということはできなくなります。
したいこととしては、冷静に分析し、そこから教訓を得ようとすること。相手が悪い、間違っているぶんについては、気にしないようにする。逆に、自分の行動に改めるべきところがあればそれは改めるようにする。そして次に活かしていく。ここで、自分を顧みる場合は、行動に焦点を当てることが大切です。この行動がまずいから次は別の行動にする、能力がない場合はどうやって能力を上げれるか考える、すぐに上げれないようならどうやってフォローしていくかを考えていく。こうやって、別離から学べる姿勢を持てば、成長につながり人生にとってもプラスになると考えられます。
最後に、未来に期待する。つまり、今の別離は新しい出会いのためにある、と思うようにすることです。新しい出会いは、従前の付き合いよりきっといいものになるに違いない、と考える。もちろん、未来はわからないし、自分が期待するようにならないかもしれない。でも、明るい未来を想像し、それに向かっていく、というのは、元気が出るし、多分、人生にとってもプラスとなることです。
別離は辛いものであるため、そこから生まれる解釈もネガティブになってしまう可能性は高いです。ですが、解釈力を働かせて、プラスの意味を付することにより、人生にとって、その別離がプラスに作用することは多いでしょう。