「ダーマ神殿」は意外と現実の転職の本質を反映している

ドラゴンクエスト3、ドラゴンクエスト不朽の名作です。ちなみに、私はドラゴンクエスト3が最も好きでした。その中で「ダーマ神殿」で職業を変えることができるのですが、それが以外と現実の転職というものを表している、と思うのでそんなことをば。

ドラゴンクエスト3、ドラクエシリーズの3作目です。ここの設定の特徴は、主人公の勇者は職業を選べないものの、あとの3人の仲間については、職業を選択することできます。若干前のことになるため、記憶をたどると、戦士、武闘家、商人、遊び人、僧侶、魔法使い、だったかと。賢者、という職業はあるものの、最初からは選べなかったような。これらの職業は、ずーっとそのまま、というわけではなく、「ダーマ神殿」というところで変えることができるのですが、それがここでの主題。

一番顕著なのは、転職するとレベルが1に戻ってしまうこと。前職でどんなに経験があっても、いったんはそれがリセットされ、そこからレベルを上げていかないといけません。現実もそんな感じで、転職すると仕事の内容、業務のフロー、非明示てきな規則、人間関係等難しいことも多く、レベル1から地道にレベルをあげていかないといけない、ということはあります。

それと、一番目と矛盾するかもしれませんが、前職での能力はある程度は維持される、ということもあります。前職が魔法使いや僧侶であれば、呪文も唱えられますし。現実社会でも、前職で得た経験というのはなにがしかは実地で活かせるので、単純に新卒で入った人と比べると仕事はできます。どんなに異業種であっても、仕事の仕方(コミュニケーション、段取り力等等)の必要性は変わらず、こういったところは活かせますよね。

次にレベル20になるまで転職ができないこと。あまり低いレベルでダーマ神殿にいっても、転職することはできません。これを現実社会に当てはめると、その職業についてある程度の経験を積むまでは転職すべきではない、ということを意味していると思います。グルグルと転職を繰り返すことを戒める、そんな意味を持たせたのではないか、とそう思ったりします。

これは、あくまでも個人的な感想ですが、ドラクエ3では割と転職することを肯定的な考えを持ってデザインされているのかな、と思うことがあります。賢者は転職しないとなれない、とか、転職した後のほうが最終的な能力は高い(呪文が使える戦士や、体力のある僧侶等)と感じることがあったり。あと、一人が転職しても他の3人が支えるので、すぐにレベルアップする、というのは、ゲームの性質上そうなってしまうのでしょうが、転職のデメリットをかなり減らしています。本来的な転職だと、そこまではだれも助けてはくれないので、レベルアップには時間がかかるのですよね。

実際、プレーしている人はレベル1に戻すのが嫌なところもあるので、そのまま継続ですが、時間をかければレベルをもとの水準にまで戻すのは結構容易かと思います。

というわけで、ダーマ神殿における転職は実際の転職の特徴をうまく映している、と考えます。あなたも一回くらいはダーマ神殿を訪れてみてもいいかも。

 

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