この文章は令和2年7月26日に書いています。感染拡大は止まりません。ただ、対症薬やワクチンの開発はある程度進んできているのかな、、と思います。早く、治療法が確立し、脅威が減れば、、と思います。
このような時期どうしても、他者に対して攻撃的になる、ということがあるようです。特に、感染したしまった人に対する攻撃が止まりません。とある銀行の支店で、感染のことを公表したら、翌日くらいにそこの窓ガラスが割られていた、ということがあるようです。あと、自粛要請期間中の飲食店やパチンコ店に対してもいやがらせ的なことをしたり、他県のナンバーの車に対して傷つけたりする、というともあります。
なぜ、そういうことが起きてしまうのか。まず一つは、不安、ということがあるでしょう。得たいのしれない疫病がどんどん感染拡大していく、というのは恐怖以外のなにものでもありません。そうすると不安が強くなります。そして、不安の念が強くなれば、その分、はけ口を求める、ということで攻撃したい傾向が強くなります。
それと、もう一つのキーワードが正当性。攻撃をしたくても、のべつまくなしに攻撃するということは通常ないと思います。じゃあ、なにがひとを攻撃に駆り立てるか、というと、そこには、その人なりの正当性があります。例えば、県外車であれば、「この時期に他県から来るとはなにごとだ。」、症状が出ているのにも関わらず行動した人に対しては、「この時期になにごとか。」、というようになにか過失的な、よろしくないようなことをしたときに、「こいつはこんな悪いことをしたので、攻撃してもいい。」というように、自分に許可がおりてしまう。そうすると、その人に対して攻撃的な対応をとってしまう、ということです。
ただ、それが是か、というと必ずしもそうは言えない面があるのでは。営業している人、県外から来た人であっても、その人にはその人なりの事情があるのでは。また、不幸にして感染してしまった人も別に感染したくて感染したわけではないし、やっぱりその人の事情というのもあったと思います。自分自身も感染してしまう可能性はやっぱりあるわけで、そんなとき、攻撃されると少ししんどいですね。
ということで、攻撃性が高まる理由ということを考えてみました。やっぱり、個人個人が自分の攻撃性を自覚し制御するということが必要でしょう。また、社会全体として、個人の攻撃性を抑制、緩和できる仕組みを作ることが必要ではないでしょうか。