このコロナ騒動から感じたこと133~インフルエンザ考

この文章は令和2年1月17日に書いています。緊急事態宣言が次々と各都道府県で発出されています。実際の効果が出るのはこれからでしょうが、その間、色々と注意してみたいものです。先週と比べると、若干、新規感染者数が減っているような感じもしますが、まあ、これからが勝負でしょう。

今回はインフルエンザについて。10月、11月頃は、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザウイルスのダブル流行(ツインデミック)が危惧されていました。ですが、蓋を開けてみれば、新型コロナウイルス感染症は流行を極めている一方、インフルエンザについてはほとんど流行していません。これは、報道されていない、だけではなく、実際にインフルエンザはそれほど流行っていないようです。

やっぱり、一つの理由として、コロナとの生存競争に敗れ、淘汰されてしまったのでは、と感じます。昨年の1年間、人間は新型コロナウイルス感染症の流行を防ぐため様々な手を打ってきました。マスク、手指消毒、会食自粛、人との接点を断つ、等々。こういった対策を打っても新型コロナのほうは軽軽とその壁を越え、流行していますが、インフルエンザはかつてないほどの防御態勢により感染できなくなっているのでは、と感じます。実際の現象の説明はもうしばらくすれば、学者先生がするとは思いますが、とりあえず、こんなめかにずむかな~、と感じています。

ただ、インフルエンザと新型コロナウイルスの死亡率等を比べ、新型コロナは実は問題がない、という議論は成り立たないと思います。インフルエンザとコロナは、その置かれている環境が全く違うので、ウイルスの性質だけを比べられるものはないでしょう。アップルトゥアップルの比較ができてない以上、新型コロナウイルスは大丈夫、とは言えない状況です。

あと、昨年まではインフルエンザもかなり流行っていたはずですが、それでも医療をひっ迫しないのはどうしてか。それは、かなりの部分のインフルエンザについては、地域の診療所等で対応されて、重篤なものだけが、大病院なりなんなりで対処されていたから。今回の新型コロナについては、地域の診療所での対応がほとんどなされていない、というところに、医療ひっ迫の要因があるのでは、、と思います。地域の医療機関にとっては、インフルエンザへの対応が一つの大きな収入源だった、ということを考えると、現在の経営状況は結構苦しいのでは、とも言えます。

ということで、今回はインフルエンザについて書いてみました。まあ、予防接種以外にはインフルエンザ特有の対策はなく、粛々と新型コロナ対策を打っていけばいいのかな、、と考えております。

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