この文章は令和2年3月29日に書いています。3月28に日、東京では、1日の感染確認者が60人を超えたました。世界的にもイタリア、アメリカを中心として感染者が増えており、今後どうなるのだろう、、と不安なことしきりです。
今回は、実は今の社会、ある意味望ましい世界になっている、ということを考えてみたいと思います。
コロナが流行し始めてから、経済的社会的にどういうことが起こったか。まずは、移動制限。全世界的に移動が制限されて、航空会社各便が減便、運航停止という状況になっています。そろそろ、地域間の移動も制限されるようになり、ますます、人が移動しなくなる。
また、人々が家にこもりがちになり、外食しない、夜遊びしない、イベントに行かない、というもあります。そうそう、生産活動も医療器具、衛生用品を除き、生産も滞っているところもあるみたいです。
そのため、特に、交通、観光、飲食に従事する方々の仕事が減り、生活が成り立たなくなる、ということがでてきてしまいます。そして、経済が冷え込むことにより、世の中全体の経済活動が停滞し、それが結局人々の生活が苦しくなりますよね。
とすれば、この世界、一見すると、経済規模が減少し、厳しい環境下にあると言えます。ただ、この世界はまさにグレタさんが提唱していた世界とも言えます。つまり、経済規模が縮小し、活動が停滞し、移動が控えらえる、これにより、エネルギーの減少を抑えることができ、化石燃料の節約できます。現に原油価格は下がっているようで、これは原油の需要が減ったからだと言われています。この状況が続けば、二酸化炭素抑制による温暖化、気候変動を抑えることができるでしょう。
少し話を変えると、結局、SDGsの議論は短期と長期をどうバランスをとるか、ということになると思います。長期的には、経済規模を抑えて資源の消費を控え、気候変動、温暖化防止をすべきでしょう。ただ、短期的には、経済活動を抑えると、そこからこぼれ落ちて生活できない人が出てきてしまいます。どうやって、経済活動を抑えることの負担を減らしつつ、温暖化、気候変動へ手を打っていくことが必要でしょう。
今回は、期せずして生じた現象です。もちろん、病気そのものは早く終息するよう、全世界で尽力すべきでしょう。ただ、その後、元の世界に戻すのではなく、少し別の社会の構築を考えるべきでは、という想いもあります。