ニュー松竹梅ホテルから見るビジネスにおけるコンセプトの明確化の必要性

先日、名古屋に旅行した時に、「ニュー松竹梅ホテル」という名前のシュールなホテルに宿泊しました。ここは決して悪くはなく、学ぶこともあったのでよかったと思います。そんなことを書いてみます。

旅行前、宿泊先を探している時のことです。いつものように楽天トラベルでホテルを探していました。もう、1週間もない時間から探していたので、なかなか、空室が見当たりません。そこでふと見つけたのがこの「ニュー松竹梅ホテル」でした。

驚くべきことに、1泊 3,000円。ドミトリーかよ、と思いながら、部屋を確認するときちんとしたシングル。シングルで3,000円というのは、若干予想の範疇を超えているところです。このとき、ラホールみたいに泥棒宿では、とか、山姥がいて人を食べてしまうのでは、といった恐怖感をもったのですが、どんなワンダーランドが待ち構えているのであろう、と思いつつ泊まることにしました。結局、泊まったのですが、特段トラブルもなく、無事、チェックアウトできました(日本のホテルなので当たり前なのですが)。後、名古屋駅から歩いて行けるという非常に交通の便もよく、結構、満足したところであります。全面、禁煙ですしね。

このホテル、かなり料金はお安くなっているのですが、なにを目指してこうなっているのか。ここのホテルのコンセプトは「ただ寝るためだけのホテル」ということのようです。つまり、ただ寝るだけなので、削れるところはどんどん削り必要最小限の機能を残そうと。

具体的には、部屋はすごく狭くベッドとテレビのスペースしかない、お風呂が各部屋になく地下にあるシャワー室のみ、トイレも各フロアに一つ、アメニティはほとんどない(タオルと歯ブラシはあったかな)、部屋に冷蔵庫がついていない、ロビーが11時に閉まる、チェックアウトは部屋に鍵を置いていくだけ、食堂なんて当然ない、自販機もホテルの前にだけ、というないないづくしです。

ここに泊まるお客さんは文字どおり寝るためだけにこのホテルに泊まります。まあ、ここに新婚旅行で泊まる人はまずいないでしょう。そうなれば、結局、これくらいの設備でも全然かまわないわけです。僕が宿泊した時も満席だったし、外国人バックパッカーが好きそうな感じでしたかね。

ここから学べるのはビジネスをするにあたっては、コンセプトをきちっと確立しそれに基づきデザインを決めていくことなのかな、、と思った次第であります。また、名古屋に行くときは泊まりたいですね。

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