この文章は令和2年3月10日に書きました。さて、コロナの件、3月中旬に差し掛かっても、その猛威は衰えをみせません。そういう状況だと、人心も荒むのか、普段では表に出ないような人間の本性というか、弱さが出てくるのでは、と思います。
やっぱり、不安なんでしょう。それは、そうですよ。だって、今まで聞いたこともない病気が中国武漢から発生し、それが1~2か月の間で、どんどん、世界中に拡大している、軽症で終わる場合もあるのですがその一方で重症化する場合もある。治療法は特になく、対症療法しかない。経済、社会にも多大な影響を与えています。
不安になると、若干判断力がにぶるようで、世間の風説をすんなり信じやすくなります。それがために、色々となデマがおこり、そのデマが人を傷つけたり、それが実現化したりもします。自分が住んでいるところでも、「この人がコロナに感染したんじゃないか、」というデマが流れ迷惑したり、あとは「ティッシュがなくなる、トイレットペーパーがなくなる。」というデマが流れ、それが自己成就してしまったりします。
これに関連して、わかりやすい解決策をつい求めてしまう、というのもあるでしょう。この流れだと、白湯を飲むとコロナウイルスは死ぬ、とか、アオサノリで予防できる、という話があったようです。実際はそんなことはないのですが(多少の効果はあるかもしれない)、つい、そこに飛びついてしまう、ということもあるでしょう。
あとは、攻撃的にもなります。SNSも普段より批判的、攻撃的な言説が増えたような気がします。デマに基づく、個人攻撃もあったりするようです。中国人に対する冷たい見方もポツポツ見受けられるようになってきました。この問題を中心となって解決している、政府機関に対する批判も増えています。
そうそう、そうやって、不安な人の心に乗じて自分の利益を増やそう、とする動きはありますよね。例えば、マスクや消毒液を買い占めて、高値で転売するような人。コロナのことをネタにして、詐欺的な行為をする人たち。不安な心でいるのと、真贋のわからない情報が満ち溢れているので、悪意を持った人たちの技にかかりやすくなります。
やっぱり、新しい脅威がでれば、不安に感じてしまいます。それが、行動に現れると、それが人を傷つけたり、自分にとってマイナスなことになってしまいます。うまく、不安と付き合う方法、身につけられるといいですよね。