会計上、もっとも注意してみるべきはキャッシュですぞ!

会計数値、どうしても売上や利益にめがいってしまいますよね。確かにこれらの数値はとても大切です。でも、これらの数値にばかり気を取られてはいけません。とくにキャッシュには気を付けましょう。

キャッシュの必要性

企業が長期的に反映していくためには着実に売上をあげて、その中から利益をあげていくことが必要です。とはいえ、利益をあげていなければ会社が倒産してしまうか、と言われると必ずしもそうではありません。

倒産という事象は負債を払える限りにおいて発生しません。つまり万年赤字企業でもお金が続く限りは継続するのです。他方、いくら利益をあげていても、キャッシュが途切れて負債が支払えない状況になってしまうと、とたんに倒産の危機に瀕します。

利益とキャッシュの相違

キャッシュの流れと利益の流れは異なります。特に売掛、買掛、在庫等のいわゆる運転資本の影響は大きいです。例えば、売上があがっても、それが売掛として残っている限りはキャッシュにはなりません。

また、借入等損益とは関係のない収支もありますし、減価償却費のように支出のない費用というのもあります。利益だけを見て安心すると落とし穴にはまってしまう、というわけです。

キャッシュのモニタリング

これを避けるには日々キャッシュの残高や動きをきちんと確認をしていないといけません。そのために、貸借対照表上での現金預金の残高はもちろん、売掛、買掛、在庫などキャッシュと関連する項目の残高や流れも抑える必要があります。

可能であれば、資金繰り表等で将来のお金の流れを予測しておくことも必要でしょう。また、ある程度の余裕をもってキャッシュを持っておくことができれば、だいぶ経営の安心度はあがります。

まとめ

というわけで、短期的に一番注意すべきはキャッシュの流れや動きでしょう。つまり、キャッシュは企業の血液ともいえるので、これが途切れることなく循環するように気を配る必要があります。

もちろん、長期的に利益があがらないと、徐々にキャッシュは減ってしまうので、利益も大切と言えば大切なんですけどね。

 

 

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