部下がうまく動いてくれない、ということはよくあることでしょう。ただ、その場合、実はそのもととなる上司の行動自体を改めたほうがいいような場合もあります。
部下は上司の動きを見ている
上司として行動しているほうは、部下がどう見ているか、意外と無頓着だったりもします。ところが、部下は意外と上司のことを見ています。その上司がどんな行動をしているか気にしているものです。時として、部下の間で上司の行動についてよく話題になっていることもありますよね。
部下は上司の行動に合わせる
そして、部下は上司の行動を見ていてそこに合わせる傾向があります。もちろん、業務の内容や部下の価値観によってどこまで上司に合わせるか、ということは異なってきます。とはいえ、部下の価値観、行動は上司の行動に結構影響を受けてきます。
例えば、上司が朝遅いと部下も朝遅くなります。上司が早々帰ると、部下も早々帰りやすくなります。これは、逆に上司が遅くまでいると、部下も帰りたくても帰りにくくてつい会社にいてしまう、ということもありますよね。上司が愚痴っぽければ部下も愚痴っぽくなります。上司としてきっちり細かくみることを重視すれば部下もそうなりますし、業務のスピードを重んじれば部下もそれを重んじるようになります。
このように部下は上司の行動に合わせるようになります。
言葉と行動に不一致が見られると
上司の行動と言葉に不一致が見られると部下は混乱します。つまり、上司の行動と言動を自分に合わせたほうがいいのか、わからなくなってしまいます。例えば、口では「早く帰ってもいいよ。」といいつつ、遅くまで残業している上司。これだと、部下のほうはなんとなく帰りにくくなります。逆に自分だけ早く帰って部下には残業を強いるとこれはこれで不満がたまります。口では「お客は大切だ。」といっても、実質が伴わなければ、部下もお客さんを大切にはしないでしょう。
このように、上司の言葉と行動がずれると部下は混乱し上司が思ったように行動してくれなくなります。どうしても楽な方に流れてしまいますよね。
まとめ
部下の価値観や行動は上司の行動に影響されます。そのため、部下を変えたい、と思えば、まず自分がどうなのか見直す必要があるでしょう。また、言動と行動についてある程度整合性がとれている、ということが必要です。結構、難しいことですが、自戒を込めて記してみました。