人は、自分のことを悪く言われたりすること、やっぱり、嫌に感じる生き物です。なので、そう思われないよう、行動してしまいます。はてしてそれでいいのか、、というのがここでのテーマです。
この「人に嫌われないようにする。」ということは、子供時代における処世の術だったりもします。子供の世界、大人からみると牧歌的に見えますが、当事者にとってはジャングルと同じです。
教師を始め、圧倒的な力を持つ大人たち。また、刻一刻と情勢が変わる、子供同士の世界の勢力図。子供の社会は狭いので、逃げ場がなく、どこにいっていいかわかりません。
こういう環境の中では、自分の気持ちを押さえて、「嫌われないようにする。」ということが、自分の身を守るために必要になってきます。
この場合、目立つ=攻撃対象になる、ということになるので、如何に目立たないか、ということも必要です。
こういった、子供の頃に培われた「人に嫌われないようにする。」という感情は、大人になっても残り続けます。そして、そういった想いが知らず知らずに自分の心を縛ってしまう。
例えば、人の耳目を集めるような行動がとれない、間に挟まってしまいどうふるまっていいかわからない、言いたいこと/やりたいことがあっても周囲の人間との関係で自分にブレーキをかけてしまう、等々。
つまり、人のことを気にするあまり、自分をおさえつけてしまい、自分の行動や想いを自分の進めたい方向から乖離させてしまう、ということもあるのです。
もちろん、人間は社会的な生き物なので他者との関係は円滑にする必要はあります。ただ、子供の頃から引き継いだ「嫌われたくない」願望は、大人の目から見ると、不合理な、変な方向に気にしている、ようにベクトルが向いているように思います。
なので、その部分をある程度捨てれると結構楽になるのではないか、、と思います。とはいえ、幼少時代から育ててきた、心の癖を取り払うのは容易ではない、のですが、少しずつでもそういったところを外していければ、というところでしょうか。