目的地が不便な場所で、車が必要な場合ありますよね。そのような場合、目的地にレンタカー業者があると、そこまで電車やバスでいってそこからレンタカーに乗る、という手段(通称レンタカー大作戦)があります。その善悪について少し考察してみます。
レンタカー大作戦、一番のメリットは、運転手に負担がかからないこと。自宅から車で目的地まで行くと、その間、運転手は疲れてしまいますよね。ところが、レンタカー大作戦だと、目的地までは公共の交通機関で行くので楽ちんです。行きは無理ですが、帰りだともう電車には乗らないのでお酒も飲めてしまいます。特に運転手が、余り運転に慣れていない場合は、レンタカー大作戦だと如実に負担が減ります。
あと、レンタカー大作戦だと、時間が読みやすい。特に、ゴールデンウィークやお盆のように渋滞シーズンだと、車だといつつけるかわかりませんよね。ところが、レンタカー大作戦は遠距離の移動は公共の交通機関となりますので、増便していることもあり、比較的到着時間が読めます。
とはいえ、レンタカー大作戦、片づけるべき課題があります。まずは、子供がいると少し辛い。つまり、自宅と目的地の往復の間は公共の交通機関となります。そこで、子供がギャーギャー泣かれると気疲れしてしまいます。周りは、それほど気にしていないことも多いのですが、親御さんとなれば気が気でないでしょう。最初から車だとどんなに子供が泣き叫んでも、周りへの気配りはないので、そういう精神的負担は減ることでしょう。
荷物の多寡もそうです。レンタカー大作戦だと、目的地までの荷物をもっていかないといけません。その後は車に積めるのですが、そこまでは大変かもしれません。最初から車だとそこから荷物を積めるので、たくさんの荷物の場合は自宅から車でいったほうがいいです。
費用は、やっぱりレンタカー大作戦のほうがかかります。電車代/バス代とレンタカー代がかかります。自家用車だと、ガソリンはそれなりに使うのですが、おそらくは電車代やレンタカー代よりは安いのではないでしょうか。
こう見ると、レンタカー大作戦有効なのはケースバイケースです。状況に応じて使い分ける、というのがいいのではないでしょうか。例えば、カップルで出かけるような場合はレンタカー大作戦かもしれませんし、家族連れで大荷物の場合は自家用車小作戦、という感じかと。後は、ドライバーにおける運転の好き嫌いや習熟度も結構大きいです。
実は、最後に残った論点として、レンタカー大作戦を押す理由は、自分自身が車に乗せてもらうと結構を気を遣うのですよ….。どうしても、運転手が絶対だ、みたいな風潮がどこかにありますよね。僕が若いころには同僚や同級生の車に乗せてもらった時、わりと暴言を浴びたりとかして結構気を遣う(気が利く、回るではなく、あくまでも無駄に使っているだけですが)ことが多かったので、内心は、「そんなに気を遣うならおれは電車で行くよ(怒)」と思ってたりもしました。もしかしたら、これがレンタカー大作戦の最大のメリットかもしれません。