会計帳簿の入力を自分の会社でするか、会計事務所に任せるか、結構難しい判断かと思います。もちろん、条件によって異なってきますので、状況ごとにどちらにしたほうがいいか、考えてみました。
まずは、帳簿作成のスピードを重視するかどうか。早く帳簿を完成させて、月次で数字を追いかけたい、というニーズがあればやはり自分自身で入力、ということになってきます。
会計事務所に記帳をまかせる、となると、まず、月次で資料をとりまとめそれを会計事務所に渡し、そこから会計事務所で入力し、入力が終わったら資料とともに試算表をもらう、という流れになるので、どうしても時間がかかるのです。
他方、自分で入力すれば、取引の発生の都度入力できるので、月次決算を迅速に行うことが可能となります。
もう一つの観点は、経理を雇えるだけの規模があるか、ということがあります。人を雇うをそれなりに負担が増えるので、その負担をリカバリーできるだけのメリットが必要でしょう。
規模が大きくなればなるほど、経営者の目が全体に届かなくなりがちなので、数字によるコントロールをする必要があり、自分のところで記帳入力をすることが必要となります。
逆にある程度規模が小さいと、肌感覚で状況を把握できる、ということがあります。それとともに、経理の人員を採用するのが財務的に負担ということもあるかもしれません。そういう場合は、記帳事務を会計事務所にアウトソースする、ということも一定の合理性があるでしょう。
自分としては、会社自身で記帳をして、迅速に帳簿をまとめ、月次で数字を追いかけ、会計数値により業績や企業活動をモニタリング/コントロールすべき、という信念をもっています。ただ、余りそれを強くいうのも価値観の押しつけかな、、とも、思うので、そこはお客さんに合わせて、というところでしょうか。