一般に年を取ることはマイナスだ、と考えられている向きもあります。一応、私も今年で40さい、人生80年と考えれば折り返し地点、「若い」とは言いにくい年になりました。なので、年を取ったときのメリットみたいなものを考えてみます。
一つあることとしては、年を経るごとに感情が安定してくる、ということがあります。どうしても、若いときのことが経験や知識がないので、先の見通しがつかめず、そのことにより不安を感じてしまい、感情が揺れ動く、ということがあります。年をとると、ある程度、経験等である程度見通しがつけられるので、昔ほどは不安を感じません。
自分自身は、今も昔も心配性で、今でも割と細かなことで悩むことがあります。とはいえ、経験上、不安でいること、特に「こうなったらまずいんじゃないか、、、」ということはあまり起きたことがない。むしろ、問題というのは、自分が予想だにしないところからやってくる。ということが多く、不安であっても仕方がない、ととらえることができます。
それと、不安を抱えている自分とともに、それを客観的に見ている自分、というのもあって、全てが全て不安な自分だけではないので、それもあって、不安を抱えることができます。
これは、不安だけではなくてもそうで、例えば、恋愛的なことについても、中学生や高校生の頃であれば、意中の子に振られただけでこの世の終わりみたいな絶望に襲われます。大人になってももちろん振られることは辛いのですが、理性的には特にこの世は終わらないことはわかっているので、そこまで絶望はしない、ということができます。
年を取ると感情は徐々に安定させることが上手くなります。それを考えるとそんなに悪いことでもないかと。とはいえ、安定させすぎても、それはそれでよくないので、時には感情を揺らす体験をしてみることも大切ですが。