通常、会社に入ってから3~4年くらいたつと、昇進して管理職になります。部下である時と比べると色々と苦労することが増えます。そのことについて考えてみました。
人に任せることが必要となる
まず、部下を持ったとき、自分がしていた仕事を彼らに任せるのは結構不安になったりするものです。つまり、自分がやったほうが、より早く、より正確に業務を遂行することができます。そのため、つい部下にまかせずに自分でやってしまうことがありますよね。ただ、それをしてしまうと、いつまでたっても部下が成長しない、ということと、自分に仕事が集中してしまい本来管理職としてすべきことができない可能性があります。
やっぱり、まかせる時には勇気をもって任せてみる、ということが必要です。きちんと目的や方法を説明したうえで、任せてみると意外ときちんと仕事をやってくれるものです。
曖昧な指示が増える
以前、ブログでもとりあげたように、組織の上の階層にいけばいくほど情報の抽象度があがってきます。そうすると、自分に与えられる指示も抽象的になってきます。今までは、具体的な指示を受けていたのですが、それが抽象的になってくる、というのはかなり精神的に辛くなってくるでしょう。
抽象的な指示が与えられた場合、いきさつ/状況等を勘案して、自分なりに考えて具体化していくことが必要です。具体化したものを上司や部下にぶつけて、方向性が正しいことを確認しつつ進めていくことが大切です。
上司に相談しにくくなる
上にあがればあがるほど、上司に相談しにくくなります。これは、物理的に上司がそばにいないことが増える、ということと、立場上気軽に聞けなくなる、ということがあります。下の階層にいるときは、上司がそばにいることが多く割といつでも相談できたこと、と比べると精神的には若干しんどく感じられることもあります。
まずは、上司を捕まえることができるタイミングを予め図っておき、その際に業務の方向性を握っておくことが必要です。そして、不在の間はその方向性に従い業務をすすめ、再びあった時にフィードバックを求めるという流れにしておくと割とスムーズです。
先輩、同僚、部下等、会える人、話やすい人と相談するのも一つです。そうすることにより、対応すべき業務の方向が見えることもあります。また、人に話すことにより、自分の中で考えを整理することにもつながります。ただし、権限を伴った指示ではないので、それをうのみにはせず、自分なりに解釈して最終的には自分の判断でものごとを進めることが必要です。
最後に、どうしてもわからないときは勇気を出して上司に聞く、ということも必要です。業務を進めていくと、やっぱりどうしてもわからない項目というのがでてきます。そういう場合、なかなか、聞きにくいのですが、勇気を出して聞いてみると。もしくは、ある程度自分なりの回答を出して、それにぶつけてみる、ということもできます。どうしてもわからないときは上司にぶつける、というのも有効な手段となります。
まとめ
管理職になると、部下を持つようになるとともに、上司とも距離ができ、自分なりに考えることが増えてきます。それは最初のうちは辛いのですが、ある程度自分の裁量でできることが増えるので、慣れてくると楽しく感じられるようになります。