朝令暮改、朝指示して夕暮れには別のことを言っている、ということで、それをやると周りがついてきませんよ、ということを表す諺です。ですが、朝令暮改、今の世の中はやむを得ない面があるでしょう。今回は、そんなことをば。
というのは、今は、時の流れが早すぎて状況がどんどん、どんどん、変わっていくから。規制環境、政治環境、流行、衛生環境等々、振り返ってみても、2〜3年前とは全然違う世界になっています。このような状況だと、どうしても状況に応じて対応を変えていく必要があるでしょう。そのため、朝令暮改、というように出したが指示が次から次へと変わっていく、ということも起こり得ます。
それだと、周りがついてこないのでは、、ということについては、いくつか策があります。一つは、きちんと背景や理由を説明すること。ただ、To Doだけが矢継ぎ早に言われると、言われた方にしても、相当程度のストレスが溜まります。ただ、ある程度、その指示が変わったことの理由や背景がわかれば、快く指示に応じやすくなります。
もう一つ、夢、ゴールや理念、在り方、という深い部分は一貫していること。その一貫としたものが根底にあれば、表層にある、指示や行動が変わっても、納得感が得られやすくなります。言い換えると、深い部分は執念深さを担保し、行動や方法という浅い部分は状況に応じて柔軟に変えていく、ということが必要になるし、人もそれに合わせて動いてくれやすくなります。
戦争に例えると、戦略の部分は比較的変わらないのですが、ここの局面における戦術や命令は変じていく、これば兵家のすべきこと、と言えるでしょう。
ということで、朝令暮改を必要以上に恐れず、状況に合わせて、指示や行動を転じていく必要があります。